第5回建築・土木技能体験フェア2018(技フェスタ、主催・大阪府建団連、共催・雇用推進研究会・建設産業専門団体近畿地区連合会)が平成30年11月30日と12月1日の2日間、34団体が参加して大阪・花博記念公園鶴見緑地ハナミズキホールで開かれました。
 若年技能者の確保・育成をめざし、工業高校・専門学校の生徒や一般を対象に、専門工事業のさまざまな仕事を紹介する参加型イベントで、会場内や屋外には多数の実演ブースが設けられ、来場者に建設ものづくりの楽しさを実際に体験していただきました。
 初日の開会式では、北浦年一会長が「先日、2025年の大阪万博開催が決まった。1970年の大阪万博は東京五輪の6年後に開かれ、今回も2020年東京五輪の後になった。歴史はめぐるもので、50年ごとに大きな変革の波が来るように感じる。この機会に、もう一度強い建設業界をつくらないといけない。それには職人を育てることが一番大事である。本日のために多くの人たちがボランティアで準備された。この2日間をともに楽しんでいただきたい」とあいさつしました。
 次に、企画実行委員会・一貫坂彰委員長は「このイベントは平成26年11月に『明日の日本を担うスペシャリストを目指して』というキャッチフレーズで第1回目を開催した。当初は大阪府下の高校生を対象として、左官、塗装など6職種が参加した。その後、年々参加団体・職種も増え、参加者も昨年は2300人を超え盛況を博した。今回は34団体が参加をいただくまでに拡大できた。ぜひこの機会に、専門工事業の職種を知り、建設ものづくりのやりがいや魅力、楽しさを体験してもらえればと思う。このイベントを通して、次の世代を担う若者がこの業界に興味を持ち、入職につながることを期待している」と述べました。
 続いて黒川純一良・近畿地方整備局長、西口栄一・大阪府住宅まちづくり部建設振興課長、宮本一孝門真市長、花谷充愉大阪府議会議員、土岐恭生大阪市会議員が祝辞を述べました。
 引き続き、「建設技能者の確保・育成〜元請・下請が語る雇用対策の現状〜」をテーマに、元請側から古川英樹竹中工務店大阪本店調達部部長、下請側から阿部真吾大幸建陶工事管理部次長らが参加し、パネルディスカッションを行いました。
 会場には、土木、設備、左官、鳶、建具、タイル、ガラス、測量、型枠大工、鉄筋、建築大工、防災、安全用具、型枠、鉄筋、塗装、外壁仕上、内装・GL、造作大工、機械研ぎ、生コン圧送、鉄筋ガス圧接、道路防水、建築防水、高所作業車、アスファルト補修、免震体験車などの各ブースが設けられ、それぞれのブースで来場者が実際に作業を体験しました。
 このほか、会場では作業服のファッションショー、ゆるキャラの紹介、左官壁塗り競技会、子どもたちによるダンス、丸太切り競争、カンナ削り競争など、盛りだくさんのイベントが催されました。


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