あいさつする北浦会長
 当会の新年互例会は1月11日、リーガロイヤルホテル大阪で開かれました。

 冒頭、北浦会長は「専門工事業、建設業はは原点に返らなければいけない時代になっている。昔は苦労があったが、夢もあった。いまは夢もなく、後継者も育たない。息子に後を継がせたくないという経営者がほとんどではないか。上と下との較差が開き、今の弱体化した企業では自分の力だけではどうにもならないという悲観論が出ている。そういう意味で新しく組織の立て直しが必要だろう。
 3年前、全国に建専連が発足したが、なかなかまとめにくいのが現状だ。今年は『労働者派遣』の問題が具体化しそうで、注意が必要である。どこの業界でも規制緩和によって人材派遣が進んでいる。しかし、これが建設業に適用されると大きな混乱をきたすことを危ぐしている。そうなると、専門工事業だけでなく、元請けも技術者を人材派遣に頼ることになるのではないか。
  企業は『人』であり、人づくりが今こそ必要なのだが、人材派遣の実施はその危機を招く。苦労して育てた技能士が全部異業種にさらわれる恐れがある。いま現場では熟練技能者が不足して、工事の品質低下をもたらしている。これからは勇気をもって、建設ものづくりの現場を一般に公開し、現場で働いている建設技能者に日の当たるシステムにしなければならない。
  今年は専門工事業の勝負時と考え、団結して進みたい」と年頭の抱負を述べました。

 続いて来賓の佐藤章衆議院議員、中山泰秀衆議院議員らが祝辞を述べたあと、藤本貴也近畿整備局長の発声で乾杯しました。


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