当会の新年互礼会は平成18年1月10日午前、リーガロイヤルホテル大阪で開かれました。

 冒頭、北浦会長は「昨年、大手ゼネコンは多少明るさが見えてきたようだが、われわれにはまだ光が及ばない。また耐震偽装問題も起こり、われわれも建設業の一員として原点に返らなければいけない時代が来たと感じている。というのも、職人の賃金が5年ほど前からどんどん下がっており、ついに年収3百万を切るような事態になってきた。ところが、ここにきて職人不足が起こっている。特に良い職人が不足している。例えば、耐震偽装問題で、鉄筋不足があっても、それを見破れる良い職人がいなくなっているというのが現状だ。現在の状況を招いた責任の一端はわれわれにもある。現場でモノをつくるのは職人であり、専門業者の皆さんはぜひ職人を育てていただきたい。国民に信頼される建設業になるためには、職人への配慮が不可欠である。現場の原点は、人=職人にあり、その基本に返り、勇気を出して、理不尽な仕事は請けないようにしてほしい。行政も『安かったら良い』という時代ではないので、しっかり監視していただきたい。大阪もようやく良くなる気配がみえている。今年こそ足もとを固め、出発点にする1年にしたい」と年頭の抱負を述べました。

 このあと、来賓の梶本徳彦大阪府副知事、井越将之大阪市助役、藤本貴也近畿地方整備局長、淺沼健一大阪建設業協会会長から祝辞があり、酒井豊大阪府議会議員の発声で乾杯しました。


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