建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連、山本正憲会長)と国土交通省近畿地方整備局幹部との第25回意見交換会が7月10日午後、シティプラザ大阪で開催されました。
 当日、建専連側からは岩田正吾会長、山本正憲近畿建専連会長ら27人、近畿地整側からは長谷川朋弘局長、黒川剛副局長、高橋伸輔企画部長、中橋宗一郎建政部長、中山義章営繕部長ら14人が出席しました。
 岩田会長、山本会長、長谷川局長があいさつしたあと意見交換に移り、まず建専連側から全国共通テーマ(要望事項)および近畿地区独自テーマを説明。これに対しそれぞれの事項について近畿地整側から回答しました。 各テーマの要旨は以下の通りです。
               ◇
【共通テーマ1】「労務費の基準」の担保等について@今回の制度を実効性あるものにするために、民間工事においても「労務費の基準」がしっかり担保されるよう、強固なチェック体制を整備していただきたいA立入調査などの際に、建設業者等の関係者に対し「低価格競争から質の競争へ」とマインドを変えていただくよう、ご指導いただきたいB上記@およびAの取組は、地方自治体や民間発注者の理解が大変重要であり、ひいては我が国の経済再生にも関係してくることから、国のリーダシップでぜひともご指導いただきたい。(関西鉄筋工業協同組合・中川六雄副理事長)
【共通テーマ2】市場の実態に即した工事価格の積算、及び調査基準価格や最低制限価格の厳格な運用について「工事価格の積算については、物価資料(建設物価や積算資料等)を参考に適切に行われているかと思いますが、最近の資材価格や燃料費等の高騰は目まぐるしく、必ずしも実態が反映されたものとなっていないのが現状です。さらに労務費も上昇しており、現状の積算・請負代金では工事の円滑な施工も難しくなっていることから、公共工事はもちろんのこと民間工事においても適切な積算や対応(最新の取引価格の適切な反映等)をお願いするものであります」(同)
【共通テーマ3】建設キャリアアップシステムによる各種システムの統一的運用について「CCUSは、業界初の基本的なインフラとなるシステムとのことですが、現在、建設業界向けにほぼ同様のシステムが散在しており、元請総合工事業者ごとに使い分けなければならない状況にあります。システム間のAPI連携は必ずしも十分ではなく、技能者登録を行うにあたっても、システムごとに同じような入力作業を繰り返し行わなければならないなど、事務の省力化を図るうえでの大きな妨げとなっています。CCUSによる各種システムの統一的運用を望むものであります」((近畿建設躯体工業協同組合・吉岡隆一副理事長)
【近畿地区独自テーマ1】「働き方改革の公共工事と民間工事の進展ギャップについて」(近畿建設?体工業協同組合・岡本征夫理事)
【近畿地区独自テーマ2】「基幹技能者の活用について」(同)


ニュースTOPへ