技能士資格の評価を提言

  建設産業専門団体連合会(建専連)の近畿・中国・四国・九州の各地区正副会長は、このほど「建専連西日本ブロック連絡会」(座長・北浦年一近畿建専連会長)を結成しました。
 国土交通省近畿地方整備局では、直轄工事の総合評価落札方式で、全国で初めて技能士資格の評価を実施、12月から標準I型工事で試行することになりました。建設マスターと現代の名工は1点、技能士は0・5点をそれぞれ加点し、複数配置は最大2点まで加点されます。
 これを受けて、近畿(北浦年一会長)、中国(谷勝美会長)、四国(武田美治会長)、九州(杉山秀彦会長)の4地区建専連正副会長は、11月4日に大阪・建団連会館で建専連西日本ブロック連絡会の初会合を開きました。
 会合では、座長に北浦年一近畿建専連会長を選任したほか、各地域の公共発注機関に対し、近畿が試行している技能士を評価する総合評価方式の導入を提言していくことなどを決めました。
 西日本ブロック連絡会の当面の活動方針(声明)は次の通りです。                 
 現在の建設業の現場はダンピングが横行し、そのしわ寄せが職人の処遇に集中し、優秀な職人が将来に展望が開けずに現場から去りつつあることは、ものづくりを担う建設業者として憂慮すべき事態である。
 私達は、ここに建専連西日本ブロック連絡会を結成し、ものづくりを担う職人の地位の向上と処遇改善を実現し、職人が希望を持てる建設業界としていくために当面下記の活動を行う。                 
 近畿地方整備局が実施している登録基幹技能者、基幹技能者、特級・1級技能士、建設マスター、現代の名工を評価対象とする総合評価を、各整備局及び府県・政令市等に普及拡大していくとともに、その効果を検証の上、この総合評価がより良いものとなるための提言をしていく。
 更に、職人を育成・雇用すべき専門工事業者の在り方についても、議論を深めていく。


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