パネルディスカッション
 (社)大阪府建団連は7月16日午後5時半から、大阪・中之島公会堂で、「取り戻そうものづくりの誇り」と題して、「建設業の窮状及び職人のおかれている現状を訴える集会」(シンポジウムと講演会)を開催しました。
 開会にあたり、北浦会長は「いま建設業、とりわけ職人は大変厳しい状況にある。しかし建設業は社会に不可欠な産業であり、ものづくりに携わる職人が誇りを持って仕事に就ける時代が来ることを念願している」とあいさつしました。
 第一部のパネルディスカッションでは、古阪秀三京都大准教授がコーディネーターとなり、齋藤隆司氏(日本郵政)、釼吉敬氏(大林組)、渡辺睦翁氏(近畿建設躯体工業協同組合)、小堀久志氏(関西建設技能者会)がパネラーとなり、職人の待遇改善や技術・技能の向上、元下関係の改善などの課題について討議しました。
 各パネラーがそれぞれの立場から現状の問題点を指摘したあと、古阪氏は「▽職人は必ず労働3保険に入る▽技能者のいる現場は品質確保ができている▽優秀な職人は生産性が良く事故が少ない―などを世の中に向けて情報発信していくことが肝心である」とまとめました。
 第二部では、建築家の安藤忠雄氏が「目を覚ませ、建設業界」のテーマで講演しました。
 最後に山本正憲副会長が▽関西技能社会の優秀な職人を増やし、生産性・安全性を向上させる▽基幹技能者を増やし、品質を確保する▽労働3保険をかけた職人で現場をつくる―との大会宣言を読み上げ、阿食更一郎副会長のお礼の言葉で終了しました 。
 
講演する安藤忠雄氏
 
1200人を収容できる会場は満席に


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