建設産業専門団体近畿地区連合会は平成22年3月5日、KKRホテル大阪で、講演会と懇親会を催しました。
 講演に先立ち、北浦会長は「建設業はいま大きな転換期にある。時代の変化をはっきり認識し、昔の延長線上ではなく、自立して生き残る道を見つけないといけない」とあいさつしました。
 続いて、津田貞夫近畿地方整備局建設産業調整官が「国土交通省近畿地方整備局の発注に係る新たな取り組み」と題して講演しました。津田氏は現場の生産性向上と品質確保に向けた改善案として、「総合評価方式の中で特に基幹技能者の活用を重視している」と表明。直用工に限り評価対象とし、登録基幹技能者で1点、基幹技能者で0・5点、最大で2点まで加点することを説明しました。このほか、専門工事会社が企業価値を高める工夫としては、CSR(企業の社会的責任)、BCP(事業継続計画)を文書化して関係先に配布し、信用を高めることなどを提案しました。
 次に、橋爪紳也大阪府立大学教授が「都市の時代、関西の将来像」のテーマで講演しました。橋爪氏は、21世紀は世界的規模で都市間の競争が激しくなる時代であるとし、関西の文化的な蓄積を生かした新しい都市づくりに取り組んでいることを説明。大阪は「水都大阪2009」イベントを契機に、新しい河川景観、河川空間の利用モデルを全国に示し、「水の都」としてのブランドイメージを創出することが大事であると述べました。また、5月から始まる上海万博では、大阪館のプロデューサーとして、「環境先進都市・水都大阪の挑戦」をテーマに、大阪の魅力を世界に向けて発信していくことを説明しました。
 講演会終了後は、引き続き懇親会を開催し、講師とともに懇談しました。


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