大阪府建団連の第59回総会は6月22日午後、エル・おおさかで開かれました。
議事に先立ち、山本正憲会長は「昨年の5月10日、20年間にわたり当会を率いてこられた北浦年一前会長が逝去された。業界のために尽力された北浦前会長の遺志を継いで進む覚悟である。コロナ禍により、昨今の環境は大きく変化している。リモート会議、テレワークが当たり前になり、建設キャリアアップシステム、働き方改革と生産性の向上、一人親方問題への対応が求められている。ただ、仕事量の波が大きい我々専門工事業者にとって、これらの問題の解決は容易ではない。我々の財産は職人だが、仕事量の平準化など職人を育成できる環境をつくる必要がある。会員が結束して我々の声を伝えていきたい」とあいさつしました。
続いて令和2年度事業報告・決算報告、令和3年度事業計画・予算を承認しました。
事業計画では、まだまた新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、建設業の担い手の確保・育成や、技能の継承のための取り組みとして、雇用推進事業の雇用の促進や、建設技能労働者がキャリアアップを目指すための「職人学校」の講座を開設し、技能・技術研修に一層の力を注ぎます。また、近年の自然災害による甚大な被害に対し、その復旧等に建設業が果たす役割の重要性の観点から、大阪府との防災協定に基づく「災害時における応援協力」に関する事業も推進します。
新入社員研修・安全衛生特別教育(フルハーネス型)実技講習は4月に実施、追加の実技講習を今秋実施します。
また、本年度から「故北浦年一基金」を創設し、「優秀建設従事者表彰」を新たに実施します。
このほか、例年実施している近畿地方整備局幹部との意見交換会(7月15日予定)、個別団体との意見交換会や、昨年中止になった大阪建設業協会会員企業との意見交換会の開催を予定しています。 |